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代表

90年代半ば、私はグローバル人材育成の仕事をしながら何か満たされない気持ちでいました。大手企業のグローバル人材育成の現場はその当時、場当たり的でどこに向かおうとしているかが明確ではなく迷走状態でした。「英語さえできれば!いや、英語なんかいらない。異文化理解だ。」などなど、個人の経験と感想レベルのロジックが大きな壁となって、コンセンサスが取れず真の改革ができなかったのです。
人事部も研修業界も右往左往し、「とりあえず英語研修」に収まっていました。「グローバル人材=仕事のできる人+英語力」という図式が出来上がり、思考停止状態に陥っていたのです。ビジネスとして割り切ってはいましたが、こんなことをやっていても真のグローバル人材は育つわけがないという思いが募り、2000年にグローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ(株)を起業しました。会社名はやりたいことを全部入れたので長くなってしまいました。


その当時、私は「このままで日本企業はグローバル市場で勝っていけるのか?人の問題をこれ以上先送りしてはいけない!」とかなり前のめりでした。起業してすぐに私は、グローバルリーダー育成に関しては本場の米国のビジネススクールを訪れ、教えを乞いました。社員2名のよちよち歩きの会社に、ハーバードビジネススクールとカーネギーメロン大学は手を差し伸べ、私を本校に招待してくれ、多くを学ばせていただきました。現在では、国内のコンサルタントや講師陣に加え、欧米亜の上位ビジネススクールや教授や教育機関と協働する強固な基盤ができ、グローバルリーダー育成の分野では、国内外でプログラムのデザインとコーディネートに本格的に取り組んでいます。


起業して15年が経過しました。日本企業は起業当時の迷走状態から脱しているのでしょうか?残念ながら、答えはNOです。少しの進展はありましたが、抜本的な改革は行われず、先進国のみならず新興国においても日本人ビジネスパーソンの存在感は低下しています。グローバル経済における人材を取り巻く実態は、「War for Talents(人材獲得戦争)」状態であり、労働時間=成果=報酬という原則からなかなか脱皮できない日本企業では、到底オファーできない好条件で日本の上位0.1%優秀人材が、欧米グローバル企業に流し始めています。今、日本企業が取り組むべきことは、国内外のトップタレントを採用・評価・育成・配置するノウハウをグローバルレベルに上げることです。


しかし、昨今少し動きは見られますが、国の法律はまだ高度成長期のままであり、それに引きずられ企業も個人の価値観も年功序列・終身雇用メンタリティが残っています。その結果、日本企業は人材育成のスピードと質で他国から立ち遅れてしまったというのが、私の実感です。とにかく早く何とかしなければならないのです。

起業以来、私は様々な業界と階層のグローバル人材育成に関わりながら、その成功と失敗から多くを学んできました。2008年には、「パーソナル・グローバリゼーション(幻冬舎MC)」を上梓し、グローバル人材の5つのコンピテンシーを定義しました。ナレッジワーカー(知識労働者)は、自分をグローバル化しない言い訳を考え続けることにはもう何のメリットもない、すぐに自分グローバル化に取り組むよう提言しました。また、このモデルをワークショップ化し1万人以上の方に受講いただきました。


1万人以上のナレッジワーカーとの対話で得た感触は、私にとってはとても貴重なものです。多くの日本人は危機意識もあり、成長意欲が高く、ただ自分をどうグローバル型の人材にしていくかの方法がわからないだけだということが分かったのです。目の前にあるぼんやりとした雲を取り除けば、日々自分をローカル型からグローバル型に変えることは可能であり、あとは他責をやめ、自責で一歩一歩前に踏み出していくことにコミットするのみなのです。

グローバル人材育成でお悩みの人材育成ご担当者様へ

私たちは、これまでの歩みと活動をシェアするために、皆様との対話の場として、月に一回「グローバル人材育成研究会」(無料)を開催しております。

「高度経済成長期が作り出した依存型人材を『自立型人材』に変革し、グローバル人材=日本で仕事のできる人+英語力という古い概念を捨て、グローバリゼーションに適応し、グローバル市場で勝つための『組織開発と人材育成』を考える場の提供」この目的のもと、国内外の質の高い研修プログラムのご紹介、研修を導入された企業の人材育成ご担当者による事例発表そして、組織開発・人材育成に携わるご担当者様同士のネットワーキングの場として開催しております。どうぞお気兼ねなくご活用下さい。そして皆様との出会いを楽しみにしております。