布留川 勝の人材育成の現場日記

『グローバル企業の幹部に求められるアサーティブネス』

2007/04/18

グローバル企業

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『グローバル企業の幹部に求められるもの』というタイトルで、大手総合電機の事業部長を対象に講演依頼を頂いた。
そこで、『企業と人材(産労総合研究所発行 2月20日号)』
http://www.e-sanro.net/sri/books/kigyou_jinzai/e_cont_070220.html
に掲載した解説記事「次世代グローバルリーダー(次世代経営幹部をどう育成するか」をベースにお話しさせて頂いた。

日本企業のコア人材に特に目立った弱点があるとすると、マインドセットである(勿論スキルセットに弱みがある場合も多々あるが)。
そこは参加者の多くも感じていたためか、講演の中で紹介した「アサーティブ」という概念に対しての反響がみられた。

今の居場所で本気で幸せになりたい、成功したいと強く信じている人材は少ない。さらにその決意から生まれる行動が独善的にならず、周りの幸せをも考えられる「アサーティブ」な状態の人材は希少ではないだろうか。
調和・協調という価値観に重きを置きすぎる人材は、組織について課題を感じていても、衝突を避け、誰が行動を起こすか様子見をしてしまい、結果何も変わらない、というパッシブ(受身的)な状態にあるか、そうした不満が徐々にたまり突然アグレッシブ(攻撃的)に大きく軸が振れてしまう傾向がある。

最近、トップからのメッセージに経営課題の重要事項として「幹部社員のグローバル化」が挙げられることが多くなっており、そのトーンは明らかに強くなってきている。
「アサーティブな状態」を研修という場を通して気付きを生み出すことは確立されておらず、実現はとても困難だが、私自身この課題に「アサーティブ」に取り組むことで、少しでも前進していきたい。

写真は当日の講演の模様。

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