布留川 勝の人材育成の現場日記

サグラダ・ファミリアに見るリーダーシップとは? ~IESE ビジネススクール~

2019/09/28

グローバル人材育成研究会(G研)

ビジネススクール

ビジョナリーシンキング

リーダーシップ

役員

選抜部課長

9月11日(水)、スペインのビジネススクールであるIESEビジネススクール(以下IESE)をお招きしランチョンセッションを開催した。7月16日(火)に開催したペンシルベニア大学ウォートン校に続き第2回目となる。IESEは史上初となる5年連続でエグゼクティブ・エデュケーション部門で世界トップを飾る実力校である。

今回も少人数でのセッションで、アジア統括である加賀谷順一氏からはIESEがどのような理念を基にリーダーを育成しているのか、また組織経営学教授のYih-teen Lee(イーティン・リー)氏(以下Lee教授)からは、実際にスペインのキャンパスで展開されるリーダーシッププログラムの一部をそのまま行って頂いた。

冒頭、私が今の日本のリーダーを育てるのにいかにビジネススクールが重要かご説明をさせていただいた。

サグラダ・ファミリア×アントニオ・ガウディ×リーダーシップ

サグラダ・ファミリアは著名な建築家であるアントニオ・ガウディの傑作中の傑作である。
Lee教授はガウディがサグラダ・ファミリアの建設に秘めた想いから、どのようなリーダーシップの要素を見出したのか。

サグラダ・ファミリアは着工から137年経った今でも未だに建築中だ。しかしガウディはこの世界遺産にもなった大聖堂の完成を見ることなくこの世を去った。ガウディとしては悔いの残る最期であっただろう。いや、果たしてそうだろうか。Lee教授は「ガウディは本当に生きてる内にサグラダ・ファミリアの完成を目指していたと思うか?」と参加者に投げかける。Lee教授の着眼点はガウディ亡き後もサグラダ・ファミリアが建設され続ける理由。そこにガウディの今のリーダー達にも伝わるリーダーシップの重要な要素があると言っているのである。

ガウディから見るリーダーとして重要な3つの要素

Vision

ガウディはサグラダ・ファミリアを建設する上で、明確なビジョンと目標があった。
彼は生前、建設に携わるメンバーに自分の思いを語り、ビジョンを共有することを忘れなかった。
ガウディが現在まで137年に及ぶ長期の建設期間となっても自分の思いが薄れる事の無いようにできたのは、その脈々と受け継がれる思いのおかげだ。明確なビジョン、目標、そして思いを語ること。これは、今後のVUCAの時代を生きるリーダーにとって不可欠であると言えよう。

Innovation

サグラダ・ファミリアに限らずだが、ガウディの作品は当時の建築物には無い形や素材などを多用している。ガウディの作品は自然からインスピレ―ションを受けたものが多いそうだ。イノベーションというのは、現在どのビジネススクールでも声高に唱えられるリーダーとしての重要な要素であり、ガウディは当時から建築と関わりそうもないものから刺激を受け、建築界でイノベーションを発揮しているのである。

Mission

ガウディのサグラダ・ファミリアを建築する際のミッションステートメントは「サグラダファミリアを建てているのは自分ではなく、サグラダファミリアが自分を建てている」であったそうだ。ガウディ亡き後、様々な建築家がサグラダファミリアの建築に携わっている。ガウディの意思は彼らにはもちろん、それは今後も脈々と受け継がれていくだろう。それはガウディのミッションが他の建築家に共鳴し続けるからである。このように周囲に影響を及ぼすミッションを持つことはリーダーとして必須だ。それをガウディは伝えている。

Lee教授はこの3つの要素に限らず、とても興味深い話をサグラダ・ファミリアの話に交えて説明をしてくださった。私も長くリーダーシップについては追及をしてきているが、建築とリーダーシップを融合するという考え方は非常に新鮮で印象的であった。

昼食時は加賀谷氏とLee教授、そして私も加わり、リーダー育成からスペインの歴史や文化といったリベラルアーツに関わる内容までざっくばらんに意見交換をする機会となった。

最後は、加賀谷氏とLee教授、参加者の皆様、我々で集合写真。またもや興奮冷めやらぬうちに終了してしまったのが少し心残りであるが、印象的に残るお時間を過ごして頂けたのではないかと思っている。

本日のような講義スタイルのセッションも増やしていきたいと思っているので、今回ご参加いただけなかった皆様にも是非ご参加頂きたい。


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