布留川 勝の人材育成の現場日記

研修をオンラインで行うようになってから、内省や対話を行うことで自分を見つめ直す研修は、実はオンライン向きだという新しい発見があった。それをお伝えするため、7/22(水)は当社パートナー講師の野呂理氏をお迎えし、「対面を超えるオンラインでの“内省と対話”オンライン版オーセンティックリーダーシップ」というテーマでオンラインG研を開催した。

以前からオーセンティックリーダーシップ(自分らしいリーダーシップ)は取り上げられていたものの、リモートワークの普及や、それに伴う新しいマネジメントスタイルが模索される中、より注目を浴びる概念になってきたように思う。不確実性が高く世の中にあって、組織の中で「自分らしいリーダーシップ」を発揮することが部下や周囲へのポジティブな影響力になる。自分らしいリーダーシップについては、ちょうど一年前ほどに野呂さんにリアル(対面)G研でご登壇いただいた際のブログにも詳しく書かれているので、こちらもぜひご参照されたい。
いまいる組織の中で、どう自分らしいリーダーシップを発揮するか?

なぜ内省と対話はオンラインに向いているのか?

新型コロナウイルス対応で急速に進んだリモートワーク・オンライン研修が一般的になるまでは、私も野呂講師も、やはり内省と対話の研修は対面でないと効果は薄いと思っていた。独特の空気感の中で行われる自分・他者との対話の中で、「自分らしさ」とは何か?それを今いる組織でどう生かしていくか?を語っていただきながら、見つめ直す。参加者一人ひとりが発する微妙な空気感を「感じる」ことが出来なければ、研修としてなかなか成立しないと思っていたのだ。しかし、オンラインでの開催を余儀なくされ、実際にやってみると、実は対面よりも深い内省が出来るということが分かってきた。

一つ目は、自宅などリラックスした空間で、深く自分を向き合うことが出来るという「空間」の話だ。(ある参加者はバランスボールに乗りながら、2日間の研修を受講いただいたくらいだという。)野呂講師の内省と対話でポイントとなるのは、「組織の鎧」を脱ぎ、自分が知らず知らずのうちに身につけている「あるべき論」から一旦離れて自分を見つめ直すことだ。そのためにベストなのは、完全なオフサイト(会社からは遠く離れたリラックスできる場所)で一泊二日くらいかけて、そのためだけに参加者の皆さんにお集まりいただくことである。しかし、オフィスの会議室で通勤を伴うような形で開催すると、どうしても日常業務と「組織の自分」から抜けられない。であれば、自宅などリラックスした環境から、オンラインで参加いただく方がより「自分らしさ」と深く向き合える。

二つ目は、オンラインだと対話に雑音が入らないという点だ。どうしても集合研修でペアワークなどをやっていると、隣に座っている別のペアの話が漏れ聞こえることがある。それを防ぐために集合研修では色々と工夫しながら、二人の対話に集中していただくような仕掛けをしているのだが、限度があるときもある。その点、オンラインでのペアワークや3人組での対話は、完全にその人たちのためだけの空間になる。自分たちだけしかいないという安心感から対話に集中できる。

もちろん、これは綿密に設計・計算された中で出来ることだ。つまり、どんなタイミングでどんな問いを発すると、どのような内省と対話が可能か?ということを研究しつくしたプロだからこそできる技だ。オンライン研修ではチャットも活用することが多いが、野呂講師もチャットをうまく使いながら、時には意外な問いも発しながら、参加者にどんどんと深い内省を促していく。これは本当に見事だ。

今回のオンラインG研は、野呂さんはリモートでご登壇いただき、福田は代官山のオフィス、私は下北沢の自宅オフィスという離れたところからお送りした。記念撮影はズームのスクリーンショットで。


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