布留川 勝の人材育成の現場日記

「原理原則思考でグローバルビジネスを戦う」

2012/08/07

グローバル人材育成

思考力

Gpaco

7月24日(火)に開催した第78回G研の2回目のレポートをさせていただく。

今回のテーマは「グローバル人材に求められる教養&思考力」で行った。
前回は私が行った第一部「グローバルビジネスでの教養とシリコンバレー最前線」のレポートを書いた。
グローバルビジネスにおける教養とは、物事の相関関係を理解し、自分とグローバル社会との関係を最適化できることだと考えている。

今回は第二部の渡辺パコ氏による「ポストロジカルシンキング ~志、表現力、意思決定力を鍛える~」について書きたい。

グローバルビジネスにおいて、日本企業の人材の視野の狭さ、長期展望が描けないことによる覇気のなさが顕著になりつつある課題。
議論が出来ずグローバルビジネスで戦えない現状への課題。
これらの根っこにあるのは「原理原則思考」の訓練が不十分という課題があるとのお考えだ。

日本人は議論・対立を避けるために『それって価値観の違いだよね』という言葉でよく逃げる」という渡辺パコさんの一言に多くの参加者がうなずく。
小さいころから当たり前のように「原理原則に基づく思考」の訓練をしている欧米人と会議をしていて、途中から話についていけない、わからなくなるのは、そもそも英語が出来ていないからという場合もあるが、実際は、英語が出来ても、議論の意味が分からず、負けてしまっていることがほとんどだ。
そこには語学だけでは解消できない思考習慣と教養としての知識の大きな隔たりがある。

その原理原則思考だが、木に例えると、「根っこ⇒幹⇒枝葉」の順に考えることだ。
議論のそもそものねらいは何かを明確にしたうえで、そのねらいを実現するための議論をしっかりと行う。
このスタンスは、多くの日本人と異なる。
日本人は「枝葉(起きている現象や手段・方法)」から議論するため、議論が堂々巡りになり、
結論がいつまで経っても出ない
ことが往々にしてある。

Gpaco2

原理原則を持って考えることのメリットとして、以下が挙げられた。

・決断のスピードが高まる
・迅速な決定・行動が可能となる
・議論がぶれない
・権限がなくとも、経験が浅くとも決断できる

これはグローバルでの会議でマネジメント層がいなくとも議論が進む理由の一つだ。
まさに日本人の弱みの本質を突いた内容である。

研究会では、原理原則思考を体感するために、2つの大きな考え方、「功利主義」、「リバタリアニズム(自由至上主義)」をご紹介頂き、その考えに則って「著作権は本当に保護するべき?」を題材に、演習を行っていただいた。

「功利主義」、「リバタリアニズム(自由至上主義)」は「ハーバード白熱教室」としてテレビ放映もされ、
2010年、11年の大きな話題となったマイケル・サンデル氏の行っている議論でもある。

幅広い業界、企業からご参加頂いた人材育成ご担当者の皆様には短い時間ながらも問題の本質に迫る議論の一部を体感頂けた。

「マイケル・サンデル氏の行っている議論の意味が分かった」との声を多数頂いた

「原理原則思考」を鍛え、軸のブレない議論を展開できるようにすることで、世界と働くことが出来る人材としての基盤を作る。
私たちも「グローバル&自立型人材育成」の原理原則を考え抜いた本質的なサービスを展開していきたいと強く思う。

(写真は、上:G研当日の模様。中:原理原則で考えてみるワークを実践中の様子)

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