【事例発表】JERA様:経営人財にグローバル対応力を!個々の特性に応じた戦略的アプローチ - 人材育成研修・セミナーならグローバル・エデュケーション

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【事例発表】JERA様:経営人財にグローバル対応力を!個々の特性に応じた戦略的アプローチ

2025/02/18

【G研】グローバル人材育成研究会

2025年1月28日(火)第378回 グローバル人材育成研究会は、株式会社 JERA様(以下、JERA様)より、HR統括部 人財開発部長 海野 泰 様をゲストにお招きし、「グローバルタレント育成」をテーマに開催。
「世界のエネルギー問題に最先端のソリューションを提供する」をミッションに掲げるJERA様が取り組む人財育成体系の中でも、当社がご一緒させていただいている2つの取り組みにフォーカスしつつ、会社や海野様のビジョン、お考えをお伺いしました!

写真中央:ゲスト  株式会社 JERA  HR統括部
人財開発部長 海野 泰(うんの たい)様
写真左:当社創業者 布留川勝、写真右:当社代表 福田聡子

グローバル経営を支える戦略的な人財育成

セミナーの冒頭では、当社代表の福田より、日本企業のグローバル人財育成における現状と課題についてお話をいたしました。

「海外売上比率を20%に引き上げる」など、グローバル化を経営の重要課題として掲げる企業が増える中、競争力を高めるためには、経営戦略と連動した 戦略的な人財育成 が不可欠になってきています。単に英会話などの語学力を向上させるだけでは不十分であり、 国や世代、テクノロジーの壁を越え、多様な相手と協働しながら価値を創出する力 が求められています。

そのためには、 各階層ごとに必要なスキルを明確にし、それに応じた育成施策を設計すること が重要です。

◆経営幹部層:グローバルな視野と意思決定力
海外ビジネススクールのエグゼクティブエデュケーションなどの高濃度な学びの場を活用し、企業の未来を担うリーダーとしての自己変革を促進。
中堅層:成果を生み出す実践力を強化
「グローバルは若手に任せる」のではなく、ロイヤリティの高い自社の優秀な中堅層を次世代グローバルリーダーとして育成。
新人層:グローバル人財を目指す覚悟と意欲を醸成
英会話や異文化理解だけでなく、「なぜ自分がグローバル人財になるのか?」を深く理解し、ストレッチ経験を通じてキャリアビジョンを描く。

「グローバル人財」と一括りにせず、個々の成長フェーズに応じたアプローチを検討することが鍵を握ります。まさにそれを確固たる信念のもと実践されているのが、今回のゲスト・JERA様です。


「個人の成長が会社の成長につながる」JERA様の挑戦

海野様はJERA様設立プロジェクトの初期メンバーとして参画され、2022年より
人財開発部長として、全社の採用および人財育成を日々熱意を持って推進されています。

今回ゲストとしてお招きした株式会社JERA様は、東京電力と中部電力の包括的アライアンスのもと、 日本に国際競争力のあるエネルギー企業を創出することを目指して設立された企業です。同社は、エネルギーの上流から下流までバリューチェーン全体をカバーする幅広い事業を展開し、世界中に環境に優しく安定したエネルギーを提供するグローバルリーディングカンパニー国内火力発電の約半分を担う発電能力と、世界最大級の燃料取扱量 を誇ります。起業家精神にあふれ、「2050年にCO2排出ゼロ」を目指すという壮大な目標にも挑戦し続けています。
こうしたスピリットや挑戦を支えているのが、確固たる 人財育成方針に基づいたグローバルタレント育成施策。その全貌について、海野様より余すところなくお話しいただきました!


「社員一人ひとりの成長が、会社の成長につながる」

人事として 「社員とその家族を幸せにする世界トップクラスの会社を目指す」 ことを社員に約束していると語る海野様。人財育成方針としても、「社員自身が成長し続け、自らの人生を力強く生き抜くこと」 として、社員の成長や幸せ、自己実現を支援するための各種施策を展開されています。

特に、会社がキャリアを決めるのではなく、自らの目指す姿を明確にし、その実現に向けた成長を支援す自立的なキャリア形成に重点を置かれています。「社員一人ひとりの成長が、会社の成長につながる」 という理念を軸に、社員がプロフェッショナルとして主体的に成長し、チームとして最大限の力を発揮できるような体制を整えているのです。

そんなJERA様では、どのようにグローバル人財育成を行われているのでしょうか?

「まずはグローバル人財の定義を明確にし、必要な素養を具体化することが重要」と海野様はおっしゃっています。そのためにも、必要な素養を具体的に測量する「モノサシ」=指標として、Global Capability を策定されています。グローバルでの成果創出に必要なマインド・スキル・知識における現状レベルを個人ごとに可視化し、組織の現状をも明確化しているのです。こうした「モノサシ」に照らし合わせることで、目指すべき強化ポイントを見極めることができます。社員一人ひとりのレベルに適したラーニングジャーニーを整備することで、更なる段階的な成長を支援していく意気込みも示されていました。


実践型研修で「挑戦」と「成長」を加速

そして、育成施策としても「社員の成長を促進する」ための実践型研修を多く取り入れていらっしゃり、階層別に成長ステージに合わせた挑戦の舞台を数多くご用意されています。

たとえば、経営幹部候補には、海外のトップビジネススクールでの学びの場を提供。社内では学べない 最先端の経営知識 に触れ、 世界のグローバルリーダー候補たちが集う環境の中でネットワークを築く機会を提供されています。当社でも、世界各地のトップビジネススクールから、お一人お一人にあったプログラムに派遣するためのお手伝いをさせていただいております。

そして若手向けにも、海外出向者向け研修や、若手社員を対象とした短期海外拠点研修など、多様な育成施策を充実させていらっしゃいます。特に、入社直後からグローバルなキャリアへの意欲と覚悟を醸成することを目的として、新入社員の方々がシンガポールに渡航され、グローバルスタートアップ研修を展開もされています。

この研修は 当社もご一緒させていただいている「リアル課題解決型研修」も大きな構成要素の一つとなっており、プログラムでは、現地企業の社長が直接リアルな事業課題を提示し、現地のメンバーや同期の仲間たちと協力して解決策を提案するという実践的な内容になっています。

「入社直後から“海外”に赴き、その国が抱えるエネルギー課題を目の当たりにすること、その解決に向け日々尽力している現地の人々との協働を通して、早期からグローバル人財への成長意欲を高めること」を目的とされています。
フィールドワークなども実施し、ストレッチ経験による成長や覚悟の醸成をねらいとしています。
(※個人情報保護のため、掲載写真には一部加工を施しております。)

実際のクライアントを相手に課題解決に取り組むため、高いプレッシャーの中で挑戦する場となりますが、同時に研修という場を通じて「安心して挑戦できる環境」 を提供することも重視されています。

研修に参加した社員の方々からも「海外で働くイメージが湧いた」「キャリアビジョンを明確に描くことができた」 などの反響が多く寄せられています。

「自立」を徹底追求するJERA様の育成戦略

多くの企業が 「自立した人財の育成」 を掲げていますが、それを ここまで徹底的に施策に落とし込み、社員の行動変容につなげている企業はそう多くはありません。単に人を 「育てる」 のではなく、社員が 自ら成長し、道を切り拓いていく「自立した人財」へと進化するための施策を、というブレない軸があってこそ。「社員の成長こそが会社の成長の源泉」と力強く語る海野様のお言葉には、JERA様の「人財育成」にかける熱い想いが込められていました!

Q&Aでも、「グローバルリーダーの選抜基準は?」「短期研修の受け入れ先との連携は?」など、具体的な質問が飛び交い、海野様にひとつひとつ丁寧に福田との対話の中でご回答をいただきました。各階層それぞれのステージにあわせた育成施策、選抜方法から育成プログラムの詳細まで、じっくりお聞かせいただきました!

セミナーに参加された皆さまからも、「ここまで具体的な話を聞けて本当に刺激になりました!」「制度設計の素晴らしさはもちろんのこと、社員の方を思うお言葉の数々に心動かされました。」と熱い感想が多数寄せられました。

お忙しい中ご登壇をいただきました海野様、そしてご参加いただきました皆様、ありがとうございました!


次世代リーダー育成・戦略的人財育成の施策をご検討中の方はお問い合わせください!

経営幹部向けの海外ビジネススクール派遣や、若手向けのリアル課題解決型研修など、JERA様でも導入いただいている各種プログラムのご提供はもちろん、経営戦略から各階層への適切な施策へ落とし込むためのご相談も承っております。貴社のニーズに合わせたカスタマイズが可能ですので、ぜひ以下よりご相談ください。また、人事ご担当者様向けには、今回のセミナーのアーカイブ配信もお申し込みいただけます。
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