選抜リーダー育成企画時に、まず人事育成担当者が考えるべき重要な視点とは何でしょうか?
2002年から続く、当社主催のグローバル人材育成研究会。人材育成ご担当者様向けに、育成トレンドの発信を行い、第268回を迎えました。
今回は新企画として”30分のウェビナー形式”で「失敗しない選抜リーダー育成研修の企画方法」について、当社代表福田聡子よりお伝えいたしました。
変わりゆく時代の中で求められる選抜リーダー育成。お忙しい方にもピンポイントで必要な情報を収集いただけるよう30分に凝縮して、投資効果を大きく左右するその設計ポイントについて、解説いたしました!
「戦略的投資」としての選抜人材育成。そのキーポイントとは?
企業における人材育成。かつては「不公平感がないように」という価値観に基づき、「広くあまねく」社員の底上げを行うことが主流でした。
しかし「VUCA」という言葉に代表される、不確実性の高い昨今。その動きに大きな変化が起きています。未来が予測できない時代、企業おける人材育成は「戦略的投資」として位置づけられるようになってきました。企業のこれからをリードする人材を、どう選抜し、効果的に育成するか?は、経営戦略にかかわる重要課題となっています。
「この1年で15年分、時代が進んだ」
これは、当社のパートナーである、UCバークレー教授の言葉です。
15年分という言葉に納得の方もいれば、いや3年分くらいだろう、と感じられる方もいらっしゃると思います。それでも、市場環境の不確実性、それに伴った「環境変化のスピード感」が確実に高まっている、ということは、みなさまも日々痛感されているのではないでしょうか。
また、シリコンバレーを中心した、デジタル、それと隣り合わせのグローバルの波は、益々高く、激しくなっています。圧倒的生産性で、デジタルの力で産業構造ごとリプレイスしていく「デジタルディスラプション」その動きも加速しています。デジタルの力によって、事業環境が一瞬で変わってしまうことが起こり得る以上、どんな企業にも安定はない。
まさに「破壊するか?されるのか?」の戦いに直面しています。
市場のゲームのルールが変わってしまった今、選抜人材育成のあり方も、
こうした時代認識にあわせてアップデートしていく必要があります。
今までの選抜リーダー育成においては、大量の知識の習得、他社事例の探求といった傾向がみられました。
しかし、「正解のない時代」に突入し、これだけの変化の速さの中で「新しい価値」を創造していくことが求められる今、「過去の踏襲と模倣」だけではVUCA時代を生き残ることが難しくなっています。
つまり、一つの正解を追い求める「正解思考」をアンラーン(学びほぐし)すること、そして「仮説思考」に基づいた柔軟な戦略づくりに備えること、が必要不可欠です。
こうした時代背景を踏まえて、これからの組織を率いる選抜リーダー育成においては、以下のような視点を取り入れていくことが大きなトレンドとなっています。
1、デジタル&グローバル(日本のみの視点では先細りしてしまう)
2、オーセンティックリーダーシップ(自分らしいリーダーシップの発揮)
つまり、デジタルをはじめ未来に何が起こるか?を自分事化して洞察すること、そして、複雑な判断/決断を、正解のない中で迅速に行うために、”自分自身のぶれない根拠”を持つこと、が組織を率いるリーダーには、必要不可欠になってきているのです。
研究会では、どうすれば研修受講者がこうしたことを真に理解し、その後の主体的な行動変容を促進することができるのか?について、その成功原則の例を挙げながら、3つのポイントをご紹介いたしました。
ご参加いただいた皆様からは、
「従来型育成プログラムの傾向とこれからのトレンドは、非常に参考になりました」
「30分という短い時間の中で、重要な視点を凝縮して教えていただいて、大変有意義でした」
などいったコメントを多数頂きました。ありがとうございました。
30分という限られた時間の中ではございましたが、少しでも皆様のお役に立てる情報がご提供させていただけたのであれば幸いです。
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