布留川 勝の人材育成の現場日記

日常業務のためのロジカルシンキング

2010/02/06

コミュニケーション

思考力

G47 Fuku先週G研47回を開催した。内容は『日常業務のためのロジカルシンキング』。講師は福留雅彦氏である。

ロジカルシンキング研修はここ数年、非常に人気が高く採用している企業数も多い。

しかし、ここにきてその効果について検証するとあまり芳しい結果は出ていない。

例えば、社員の思考品質を高めたい、問題発見・解決力を高めたい、提案力を高めたい、などの目的で導入され、特定の階層全員に受講させているが、変化が見えないといった声を耳にする。
要するに業務上期待したほど役に立っていないのだ。

なぜか?
多くのロジカルシンキング研修は、ピラミッドロジック、MECE、演繹法・帰納法と
ツールを学んでいくが、研修後もいかにそれらのツールを使うか、という考えになってしまう。

また、ロジカルシンキングというと、難解なものであるとか、企画にしか使えないなど、誤解が多いのであるが、福留さんのコースはあくまで次のような日常業務で使えるフレームワークである。

*話のとおりのいい電話応対
*わかりやすいEメール
*簡潔な口頭報告
*過不足の無い議事録
* 抜け漏れの無いヒアリング項目
*ポイントを押さえた報告書・企画書・提案書
* 説得力のあるプレゼンテーション
*時間内に結論が出るミーティング
* わかりやすく的確な部下への指示
*短期間で成果につながる問題解決
*成功確率の高いプロジェクト定義
* 適切な事業運営判断

福留さんのコースでは、各種思考ツールを学ぶことよりも、「論点」を明確にすることに重きが置かれている。
今、互いに議論すべき点とは?、自分が本当に伝えたいことは?、相手が本当に知りたいことは?
といった相手と自分の共通となる場作りを数多くの演習を通して体に染み込ませる。

そして、何より参加者にとっての分かりやすさを徹底追求した内容・ファシリテーションはインパクトがある。

まさに「日常業務の中で活用できるロジカルシンキングとはどのようなものか?」といった
「論点」をとことん突き詰めているこそだからだろう。

G研の模様は後日、ホームページにアップさせて頂く。

写真はアイスブレークの「紙の塔」に集中するG研参加者の模様。

G47 kami

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