布留川 勝の人材育成の現場日記

日本人経営幹部への警鐘

2007/01/12

エッセイ

グローバル人材育成

役員

選抜部課長

41155c96.jpg今週、弊社が提携する米国ビジネススクール(トップ3校)のエグゼクティブプログラムの担当者より連絡があり、日本からの参加者の英語力に関しては、今後受け入れ前に厳しくスクリーニングして欲しいとの申し入れがあった。クラスやスモールグループでの発言の少ない日本人参加者は、貢献度が低いため、プログラムそのものへのネガティブな影響が出ているというのが理由である。
ビジネススクールとしては、プログラムの質に悪影響を与える要素は排除していかなくてはならないのは理解できる。

一方、エグゼクティブプログラムにおける、互いの考えをぶつけ合うプロセスで、新しい視点を生み出すという学習スタイルは、「英語力が弱く、インタラクティブなコミュニケーションが苦手」な日本人にとっては厳しい環境ではある。
もともと、日本企業の経営幹部として上の2点(特に英語力)は必須スキルというわけではなかったからだ。

経営における経験、知識、そして人間力においては堂々と渡り合える日本人経営幹部が、英語力とコミュニケーション力の弱さために、グローバルなプロフェショナルが集まる学習環境から排除されるのは何とか避けなければならない。

しかし、欧米やアジアのグローバル企業の経営幹部においては、そもそも英語力の有無に関する議論はすでになく、『できて当たり前』である。
従って、今回のビジネススクールからの要求は、単なるビジネススクールへの参加受け入れの問題ではなく、日本企業の経営幹部のグローバル化を求める警鐘と捉え、正面から受け取り、しかるべき対処をすべきというのが私の考えである。

写真はスタンフォード大学のエグゼクティブプログラムを展開するSchwab Residential Centerの門構え。この門の裏には、スペイン調の美しいキャンパスが広がる。私も昨年数日間ここで学んだが、学ぶ環境の大切さを痛感した。日本企業のコーポレートユニバーシティのキャンパスデザイン担当者も参考のために訪れているようだ。


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