布留川 勝の人材育成の現場日記

Leadership Beyond Borders

2013/09/24

グローバル人材育成研究会(G研)

昨日、第92回グローバル人材育成研究会
『徹底解説!投資効果を最大化するための海外ビジネススクール活用法
~Tepper School of Business, Carnegie Bosch Instituteから学ぶ、
ビジネススクール最先端の動向~ 
を開催した。
今回は、カーネギー・ボッシュ・インスティテュートのプレジデントであり、
ボッシュの現役のエグゼクティブを兼任されている
Sylvia B. Vogt氏を迎え、“Leadership Beyond Borders”というタイトルで
お話いただいた。

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参加者とVogt氏、そして私が参加して、
グローバル人材育成について、非常に密度の濃いダイアローグが出来、
個人的にはとても有意義な時間であり、Vogt氏もとても喜んでいた。

内容としては、
・なぜ、日本人は研修に対して「やらされている感」が出るのか。
・グローバル人材はどの層に重点的に育成すべきなのか。
・評価システムと研修をいかに連動させて、リーダーを鍛えるべきか。
・技術系をずっとやりたいと思っている人間に対して
どのようにマインドセットを変え、general management、つまり
人のマネジメントへの切り替えを行うか。

などについてダイアローグを行い、各社さんの考え方、事情、そして
Vogt氏の考えをお伺いした。

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Vogt氏には、“Leadership Beyond Borders”というタイトルで、
文化間、世代間、性別間など、世の中に存在する境界(Borders)を越え、
高い成果を生み出していく、柔軟性の高いマネージャーを育成していくことの
重要性をお話いただいた。

過去に有効だった組織モデルはすでに機能しない世の中になっている。
例えば、メンター制度といえば、年上の者が年下の者を指導する、という形
が一般的であるが、あるアメリカの企業では、
年配の役員クラスに対して、SNSの使い方を若手社員が教える、という
「逆メンタリング」も存在するようになってきている。

つまり、過去の成功モデルにとらわれず、
どんな環境でも、多様な人材をマネジメントできる力が
全世界的に求められているのだ。

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また、ボッシュをはじめ、多くのグローバル企業では、
昇進するためには、海外でのマネジメント経験、そして
今回のカーネギー・ボッシュ・インスティテュートのような
ビジネススクールで学ぶ経験が必須だ。
しかも、ただ駐在すればいいというものではなく、きちんと
その文化を理解し、従業員からの信頼を得、成果を残さなければならない。
そして、それは駐在をしても「自国出身コミュニティ」から
抜け出せないようであれば、達成できないのだ。

では、どのような人材に、どのような試練を与えれば、
”Leadership Beyond Borders”を実践できるような人材を育成できるのか。

次回以降のグローバル人材育成研究会では、
そのためのヒントを取り上げ、ご来場いただく皆様と議論を深めたいと思っている。

具体的には、下記のテーマで研究会を開催予定だ。
・成功と失敗事例から学ぶグローバル人材育成 (10月9日(水)東京開催)
・グローバル人材育成 Do’s & Don’ts (10月17日(木)大阪開催)

https://www.globaledu-j.com/inquiry/apply-g.html

特に、東京開催は、あずさ監査法人様での
「人材グローバル化」の取り組みについてお話をいただく予定だ。
ぜひご来場いただきたい。皆さんとのダイアローグを心から楽しみにしている。

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[写真は、Vogt氏と弊社ディレクター福田と一緒に]

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