布留川 勝の人材育成の現場日記

先週、2020年5月14日(木)に開催したG研(グローバル人材育成研究会)、事例発表:自社のグローバルマインド醸成率50%を目指す、人材育成担当者の想いと戦略に迫る!もZoomを使って開催した。今回は自社の事例を大手製造業人材育成部門責任者にお話いただいたのだが、20数名のご参加者には刺さる部分が多かったようで、終了後、下記のようなアンケートコメントをいただいた。

  • グローバル&デジタル型人財を育成する重要性を理解し、また、同時に組織の8割を占める実行部隊の底上げも同時にしなければ、組織の変革は進まないということが腑に落ちた。
  • 研修を行う層、どこに働きかけるべきか、その理由、共通言語を作り、社内に効果的な影響力を与えていく進め方はとても参考になった。
  • 事例発表企業のグローバルフェーズは非常に進んでいるため、自社ですぐに活用できるものばかりではないものの、取組事例と考え方が大変参考になった。

 

グローバル人材育成 = 英語研修と捉えている企業は何%?

私は、コロナ後の「ニューノーマル」をキーワードとして、グローバル&デジタル型人材を育成する重要性についてお話させていただいたのだが、その中でZoomの投票機能を使って、このような質問をしてみた。答えはかなり私の想像と近いものだった。合計するとなんと72% がイエスと答えたのである。

私が20年前に当社を設立した理由の1つがこの問題である。

「グローバル人材=日本社会で仕事のできる人+英語力」という全く論理的でない構図をぶち壊したかった。

しかし力不足もあり、20年経った今でも「とりあえず英語力だよね」と言う考え方は根強くある。欧米は当然だが、アジアにおいてもグローバル企業のホワイトカラーにとって英語力は当たり前のものであって、英語が苦手であれば自分で使える英語を身に付けるのが常識である。
英語ができなければ採用さえもしてもらえない。

例え、このコロナ感染拡大の状況が終わったとしても、Beforeコロナの時代には戻れない。ZoomのようなITコラボレーションツールが改良を重ね、ますます使い勝手が良くなり、通信環境も5Gや6Gで飛躍的にデータ量が増える世界では、世界中がよりコネクトされるのは間違いない。そんな時に、英語でディスカッションもディベートもできない、4カ国5カ国の専門家とオンラインでプロジェクトを組んで仕事をしていく能力も持っていない人が果たして価値があるだろうか?

人材育成には近道がないし、時間がかかる。しかも、世の中はより複雑になり、習得すべきことがより高度に、しかも、数年で陳腐化する世界で私たちは生きている。そんな中、人材育成担当として限られた予算をどこにどう投入して、組織のグローバル&デジタル化を推進するのか?前例踏襲が通用しない世界で、人材育成に携わる一人ひとりの覚悟が問われている。

オンラインG研は毎週開催している。ぜひご都合のよいタイミングでご参加いただきたい。

次回以降のG研開催はこちら:

◆1,029名/月が受講!“個の自立的なグローバル化”『パーソナル・グローバリゼーション』
5月19日(火) 10:00-11:30
6月3日(水) 10:00-11:30

◆754名/月が受講!“英語学習の自発的な習慣化” 『右脳型英語学習法』
5月19日(火) 14:00-15:30
6月3日(水) 14:00-15:30

アフターコロナのリーダー育成研修デザイン『育成現場では”リモート”と”リアル”をどう使い分けるべき か』
5月20日(水)14:00-15:30

今こそ、適切な英語力底上げ施策で専門性とスキルにレバレッジを!
〜英語テストのイノベーションで年間コスト大幅削減〜
2020年06月09日(火) 13:00-14:30

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