布留川 勝の人材育成の現場日記

現場の意思決定に使える『世界のリーダーから学ぶ実践的デザイン思考』(G研227)

2020/08/01

イノベーション

グローバル人材育成研究会(G研)

ビジョナリーシンキング

リーダーシップ

思考力

管理職研修

若手・中堅向け研修

選抜部課長

7月6日(月)に泉本 保彦講師をお招きして、オンラインG研“現場の意思決定に使える”『世界のリーダーから学ぶ実践的デザイン思考』を開催した。

ゲストはアルファロメオの旧車(羨ましい!)を保有する泉本保彦さん。なぜデザインシンキングなのかの説明が明快!
終了後に2人で対談。海外に行きたくてカーメーカーに入社した泉本さん。私たちが若い頃は、車を持つことが夢で、海外に行くことが憧れだった。Good old days!

あなたには「愛のある批評家」はいるか?

私からはリーダーにとっての重要さが増している“セルフアウェアネス”(自分という人間をどう認識しているか?)について、内省や自己認識の型にも触れながらお話した。

セルフアウェアネスでは、内省(自分で自分を明確に把握しているか?)とフィードバック(他者が自分をどう見ているかを理解しているか?)のバランスが重要だ。だからこそ、企業は360度フィードバックのようなツールを使って、リーダーのセルフアウェアネスを高めようとする。私自身もクライアント企業の幹部の360度評価のフィードバックをしていて、ほとんどの人が「心理的盲点=スコトーマ」を持っていることに気づく。そして同時に、自分自身について考えてみる。私自身にも必ずスコトーマはある。

基本的には匿名のフィードバックなのであるが、どうしても誰からのフィードバックなのかが分かってしまうことが多い。一体なぜあの人が私に対してそんなように感じているのだろうか?と苦しむ人が多い。自分自身の考える自分と他者から見える自分のギャップの大きさに驚き少なからずショックを受ける。

一般的に、役職が上がれば上がるほど、他者からのフィードバックは得られにくくなる。周囲は自分に対して意見をしにくくなるし、また自分も「自分の方がよく知っている」と思いがちだ。だからこそ、自分のためを思って真実を伝えてくれる「愛のある批評家」を持つことが大切だ。(このあたりは、ターシャ・ユーリックのTEDにも詳しい。残念ながら日本語訳がないのだが、、、)

 

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問題解決は得意だが、問題定義は苦手な日本人

 

その後、泉本さんからは「日本人の苦手な、問題提起を中心としたプログラム」についてお話いただいた。企業の人材育成ご担当者様からは、「うちの社員は与えられた課題を解決するのはとても得意なんです。でも、その自分で課題を設定する力が弱い」というご相談を受けることが多い。それに対する解決策の一つが、泉本講師から今回お話いただいた、デザイン思考、そしてアート思考だ。

デザイン思考とは、ユーザーへの真の共感やプロトタイプの製作を重視しながら、ユーザーの課題解決となるように思考するためのフレームワークだ。一方、アート思考は、個人の内部から発せられた問いから出発する。何度失敗しても、飛行は可能だと信じるライト兄弟をイメージすると分かりやすいという。

「日本人の苦手な、問題提起を中心としたプログラム」について、左脳ばかりではなく右脳を使ったアプローチも混ぜながら、何を真の課題として設定していくべきなのか、そして、これからの時代に、マクロ環境ベースの、本質的課題設定に基づいたシナリオプランニングをする力が必要で、それが日本の競争力をもう一度向上させていく上での最重要課題であることを泉本さんは強調。

VUCAワールドにあって、正解があるわけではない。自分たちで解決すべき課題を設定し、それを解決することで社会貢献をしていく。それを企業の戦略策定に活かす。

その時に「自分たちは顧客の真の課題解決をしようとしているのか?自分たちはどんなビジョンを掲げて社会貢献をしようとしているのか?」を改めてリーダーとして問いかけ、戦略策定を行っていく重要性を感じた1時間半だった。

泉本講師と当社専務の福田と一緒に。

 

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