布留川 勝の人材育成の現場日記

新入社員・海外研修のフォローアップ

2010/09/15

海外研修(若手・中堅)

若手・中堅向け研修

695f8f0a.jpg一昨日は、5年前に4ヶ月間の新入社員海外研修(米・英)を受けた社員へのフォローアップ研修があり、2日間の講師を弊社のDr.James Doughertyと私の二人で担当した。5年ぶりに再会したメンバーは初々しさが消え、たくましくなっていた。アサーティブな姿勢なメンバーが多く、あまり使わなかった英語や異文化体験へのポジティブな記憶も蘇ってきたようだ。左の写真は、グローバル人材のコア能力であるビジョナリーシンキングビジョナリー度とシンキング度(思考力)を自転車の前輪と後輪で表現したものである。それぞれ個性的で楽しめた。

1c281b10.jpgこの5年間は、社会人になったばかりの若者にはどう映ったのだろうか。リーマンショックで、売上は急減し先輩たちもかつて経験したことのないような荒波に放り出された。今年は、売上も急増し、超多忙な日々を送っているようであるが、間違いなく社会の構造の一端を生々しく経験してきたはずである。

a8b06cb5.jpg日本人と日本社会の強みは、質へのこだわり、協調性、阿吽の呼吸などであると私は考えている。強烈に追い上げてきている新興国の強みは、戦後の日本の高度成長期に見られたエネルギー、ハングリー精神、追いつけ追い越せの勢いであり、低賃金である。そして、それをさらにパワー化する2000年ごろに出現したグローバリゼーション3.0(フラット化する世界・トーマス・フリードマン著)のインターネット社会である。すなわち、年収100万円世帯でも、自宅でインターネットに入り、世界中の最新情報が手に入るという社会だ。これは階級社会の崩壊を意味する。もう先進国の人材だけが情報をより有利に得られるという特権はなくなった。PQ(情熱指数)とCQ(好奇心指数)が高く、ネットを自由に使いこなす人材の時代なのである。

今回の研修では以下のようなトピックも取り上げた。

*5年後の2015年に高賃金で、豊かな生活に慣れ、ハングリー精神のない日本人は、世界の労働市場でどのようなポジショニングになるのであろうか?

War for Talents(人材獲得戦争)に本気で取り組むグローバル企業は、グローバルスキルで武装した新興国エリート人材協調性、阿吽の呼吸、質へのこだわりで勝負しようとする日本人人材のどちらと手を組もうとするのだろうか?

私はこう思う。2010年の20代の知識産業に従事する人材は、彼らが企業の中枢の人材になる10年後には、先進国と新興国のAクラス人材と協働しそのポジションを争う可能性が高い、と。
もう日本人だけのチームや国内で日本人だけと仕事をするという可能性は低いのだから。

以下今月の4日のSankeiBizからの抜粋である。

《日立製作所、新入社員は海外赴任が前提》

日立製作所は4日、2012年春以降に入社する大学卒以上の社員のうち、事務系については全員、海外赴任の可能性が将来あることを前提に採用する方針を明らかにした。技術系も半数を対象とする。日立は事業の   グローバル展開を一層強める戦略を打ち出しており、語学力を必要とする業務で即戦力となる人材を早期に育てる態勢作りに、採用段階から取り組む。

当面は日立本体の新入社員を対象とし、入社希望の学生に対して海外赴任の意思を確認した上で、事務系は全員を「グローバル要員」として採用する。主に国内で研究開発に携わる技術系は半数にとどめる。

写真は当日の様子


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