布留川 勝の人材育成の現場日記

「ランニングシューズの底が赤くなることを強くイメージして」

2012/04/11

パーソナル・グローバリゼーション

若手・中堅向け研修

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4月に入り、当社クライアントでの新入社員向けグローバルセッションのラッシュである。

先週の金曜日は大手メーカーでのグループ会社新人を含めた99人、
土曜日は関西の企業での86名を対象にした1日のワークショップを行った。
そして月曜日は大手IT企業のグループ会社新人を含む、約700名に対しての講演、
火曜日は総合電機のグループ会社の新人83名に向けたセッションを行った。

各社ねらいはそれぞれだが、これからの約40年近くのキャリアを通して、
いかにこれからの時代のグローバリゼーションに適応できる人材になれるか、
そこに真剣に取り組んでもらえるかが
一貫したメッセージである。

今年は厳しい就職戦線を勝ち抜いてきたためか、また同僚に他国からの人材も増えているためか、
総じて自分自身のグローバル化に対して、危機意識を持ち、積極的な印象を受ける
食い入るような目つきで私の話を聴き、大勢の前でも堂々と意見を述べる人が多く、
休憩中に質問に来る人の列も絶えなかった。

これからも絶え間なく変化し続けるグローバリゼ―ションの中で、
自分自身を適応させるには、自分自身のグローバル化に向けたありたい姿を描き、
そこに向けた道筋を考える構想力である「ビジョナリーシンキング」と、
常に自己変革し続けるマインド、「セルフエンパワーメント」が不可欠である。

これら自分グローバル化における中核となる2つの要素について
参加者に議論してもらったところ、ある女性から印象的な言葉が出てきたので紹介したい。

「ランニングシューズの底が赤くなることです」

何のことか聞くと、彼女は陸上部出身で、レギュラー陣が走るトラックは赤土のため、
ランニングシューズの底が赤くなることはトップランナーとしてレギュラーに選ばれている証なのだそうだ。
そうなっている自分のビジョンを描き、そのためには何をすべきかを考え、
そして実現に向けて日々努力し続けた。
結果、レギュラーの座を勝ち取った、と話す彼女はとてもイキイキしていた。
まさにビジョナリーシンキングとセルフエンパワーメントを体現した状態だ。

自分グローバル化の実践には、自分自身の弱さを含め、
日々の仕事の忙しさ、配属先がグローバルビジネスとは直接関係がない(と思いこむ)など
言い訳は山ほど言える。

そうした阻害要因を乗り越え、自分自身を高め続けるには、
やはりビジョナリーシンキングとセルフエンパワーメントがカギ
になると考えている。

ランニングシューズの話が出た後、周りの参加者にもイメージがついたのか、
その後のグループディスカッションはさらに盛り上がりをみせた。

毎年この時期は花粉症で苦しいが、彼ら、彼女らの未来への熱い思いを
マインドマップとして描き、語る様子を見ていて、その苦しさも吹き飛ぶ思いだ。


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