布留川 勝の人材育成の現場日記

仕事のやりがい

2009/11/25

エッセイ

グローバル人材育成

FPCertificate
先週金曜日に、1年間のグローバル人材育成研修が幕を閉じた。最終日は恒例(今期で3回目)の経営陣へのファイナルプレゼンテーションである。

目の前には社長、副社長、専務、常務や上司、そして前年までのご参加者がずらっと陣取る前での英語によるプレゼンは、緊張感が漂う。

開始早々、私はあっと驚いた。出だしからインパクトがあり惹きつけられた。誰ひとりスライドを読まずに、非言語表現も効果的に加え堂々たるプレゼンである。
例年経営陣からは、容赦ない質問が出るのだが、今回も例外でない。それをことごとく拾おうとする姿勢はアサーティブそのものである。すべて答えられた訳ではなく追い詰められる場面もあったが、チームメンバーがお互い目配せしながら、絶対に逃げない

プレゼンのコンテンツも、クリエイティブかつゼロベース思考で実際説得力のあるものであった。

1年間で全11回(2~3日/回)の週末研修は、過酷である。だが、参加者も講師も人事部事務局も当社のコーディネーターも、皆本気である。選抜時TOEIC300点台(終了時はTOEIC800直前)もいる参加者は初日の英語によるセッションの理解度は消費税率なみのはずである。

海外研修ならありえるが、国内で激務をこなしながら、ここまでできるようになるには並々ならぬ努力があったはずだ。研修を生業とする私には容易に想像がつく。

写真は、懇親会で社長から修了証を受け取リ記念写真を撮っている場面である。
社長が冗談を取り混ぜながら、心をこめて修了証をひとりひとりに手渡していくのを、私はなぜか遠い昔を思い出しながら傍らで見ていた。

部下思いの社長(私から見ると戦国武将)と30代の次世代リーダー候補の信頼関係がじわっと伝わってくる心温まる懇親会だった。

古き良き昭和がそこにあった。内部の社員の方々にはこれが日常なのであろうが、私は勝手に感動し、たった1年で超多忙のなか『パーソナル・グローバリゼーション(個のグローバル化)』をやり遂げた次世代幹部候補の研修にかかわれたことに感謝し、『仕事のやりがい』を感じた。

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