布留川 勝の人材育成の現場日記

Out of the Box Thinkers

2010/04/22

エッセイ

FPH

先週の金曜日に1年間のグローバル人材育成コースが修了し役員、幹部へのファイナルプレゼンテーションがあった。
プレゼンテーションの内容はビジネスモデルの提案が主であったが、アイデアが斬新でユニークであった。
いわゆるOut of the Box Thinking(固定観念を捨てて自由に発想しよう)的アプローチが多かったのが新鮮であった。

斬新でユニークなアイディアであるために、一見現実味のないようにも取られがちだが、これらのアイディアが3年後、5年後のスタンダードにならないとも断言できない。

懇親会では、取締役 事業部長のF氏が自ら発表者ひとりひとりにその発想力について声を掛けられ、1年間の努力をねぎらう姿も拝見し伝統のある日本企業の社員への温かさを感じた。

この企業は幹部から事務局まで一貫してグローバル人材育成へのコミットメントと支援体制が強固である。そして更に独自の戦略に基づいた育成計画があり、実行までのスピードが速い。これは当然のようであるが、なかなか決断ができず実行まで時間がかかる企業も多い。
高速グローバリゼーションに適応できるか否かはFast eats Slow(早いものが遅いものを食べてしまう)の原則に左右される。

こちらの企業では今回で4期目のグローバル人材育成コースが修了したが、本研修の社内での認知度や波及力がとても大きいと伺っている。

今回のファイナルプレゼンテーションにも過去3年間の卒業生が観客として参加しており、それぞれ鋭い質問を投げかける場面があった。
研修修了後でも、引き続き自己鍛練に励んでいる様子に感銘を受けた。

基本的に上長の推薦で受講生が決まるが、中には評判を受けて自ら志願してくる受講生も年々増えている。
また、研修内で紹介するスキルや考え方(例:アサーティブネス、メインポイントファースト等)が社内の共通言語として広がり始めているとも伺っている。

来月からは5期目がスタートし、こちらの企業ではこれで100名近くが本コースを受けたことになる。
年々改良を加え、横や縦のつながりを強めながら進んでいく本研修は、個人のグローバル人材化はもとより、組織力の強化という面でも、貢献できているのではないかという印象を改めて感じたファイナルプレゼンテーション発表会であった。

(写真はプレゼン後の懇親会にて。全員プレゼンの緊張から開放され満面の笑顔!)

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