布留川 勝の人材育成の現場日記

グラスシーリングサイクル

2010/08/05

エッセイ

グローバル企業

4c1c284e.jpgグラスシーリングという言葉は、15年ほど前にリサーチで渡米した時に、米国のMBAのクラス(学校名が思い出せない!)を聴講していた時にに始めて聞いた。アメリカでは管理職の4割を女性が占めているが、「ガラスの天井(Glass Ceiling)」に阻まれて、下からはトップの座は見えるのに、女性にはそのポジションがなかなか手に入らない状況のことを指している。

2010年現在、実は違う種類のグラスシーリングが日本で出現しているので、私はその構造をグラスシーリングサイクル(左の図クリックで見れます)と名づけた。そして、今週の月曜日にUCバークレーHaas School of BusinessのMOTプログラムエグゼクティブディレクターAndrew Isaacs氏をお招きして開催したG研第54回の私のパートでご参加者にディスカッションしていただいた。

違う種類の例をグラスシーリングをあげると、外資系日本法人の日本人管理職層が、上級管理職を目指すのだが、そのプロセスで何か見えない壁にこつんと当たってしまいそれ以上進めなくなってしまうことである。海外本社での熾烈な役員ポジション競争では、日本人はほとんど勝てない状況があり改善される兆候はない、というのが、私が外資系の人事マネージャーから昨今頻繁に聞く話である。最近の若者は草食系が多いと嘆く経営陣が多いが、日本人の30-40代管理職もさらに上のポジションを狙う肉食系マインドが薄れてきたのだろうか?

この現代のグラスシーリングは、別に日本人が不当に差別されているわけではなく、そのリーダーシップ、コミュニケーション力、スキルやマインドと語学力などの総合力で欧米人や華僑(シンガポール人や香港系中国人)やインド人などのエグゼクティブと比較して見劣りしてしまうのが原因なのだ。まさに、それらの統合スキルとマインドセットこそがグラスシーリングなのである。例外的な日本人も散見されるが、ヘッドハンターいわく「市場ではほとんど見つからない」のが現状である。

Andrew Isaacs氏には、日本企業を取り巻く「ビジネスを永遠に変える8つのグローバルトレンド」について講演頂いた。そのグローバルな視点は新鮮であった。
次回ブログでそのポイントについて書きたい。

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写真は当日の様子


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