布留川 勝の人材育成の現場日記

グローバル人材化への3ステップ

2007/10/03

グローバル人材育成

日本企業が取り組むグローバル人材育成の最前線はなんといっても、コア人材のグローバル化である。現在様々なプログラムで、コア人材グローバル化プロジェクトに取り組んでいるが、受講者の典型的なプロフィールは以下のようなイメージである。

* 国内ビジネスでの発揮能力を100とすると、グローバルビジネスではその保有能力の30-50%しか発揮できていない。
* 英語力はTOEIC400-600が中心で、英語でのビジネスは苦痛に近い。
* 40歳前後が年齢層の中心であるが、残り20年管理職やスペシャリストとして生き残るのに、自分をグローバル化することは必須と考え始めている(5年前に比べ危機感は強くなっており、グローバルビジネスで能力を発揮できないことに漠然とした不安感を抱いている)。

このようなコア人材へのアドバイスとして、グローバル人材化(特定の国・地域の専門家である、リージョナル人材ではなく)の3ステップを挙げたい。

1)欧米のグローバル企業のプロフェッショナルに対応できるスキルセットとマインドセットを身につけることを目標とする。なぜなら、グローバルトップ500企業の70%が北米とEUから輩出されているのであるから、その事実を踏まえその核となっているプロフェッショナル人材をベンチマークする。
http://www.globaledu-j.com/d/index.html (グローバルマインドセットとスキルセットについての概要)

2)1を基本に持ちながら、大枠ではあるが、BRICs (ブラジル、ロシア、インド、中国)人との対応力を高める。アジアにおいてはなんといっても華僑やインド人MBAなどのコミュニケーションスタイルをあえてベンチマークすることをお勧めする。理由は、英語を母国語としないという意味で日本人と共通項があるが、彼らはよりアサーティブ(ここでは特にダイレクトかつロジカルという側面)なコミュニケーション巧者だからである。そうした人材には、欧米の影響を受けつつ、アジアの価値観を持つプロフェッショナルが多くいる。彼らをアジアのグローバル人材像として自分を鍛える。

3)1+2を経て体得したグローバル人材としての自信(self-confidence)を余裕として持ち、グローバル人材化していないローカル人材への対応力を高める。自分たちのやり方を押し付ける一部の欧米人を反面教師として、ローカルと協働できる真のグローバル人材を目指す。

この3ステップは、1)をクリアするのが大変であるが、一旦1)をブレークスルーすれば、2)と3)は意外とあっさりパスできるのである。


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