布留川 勝の人材育成の現場日記

少し前のことになるが、今年もミス日本酒(Miss SAKE)のプログラムの一環として、「パーソナル・グローバリゼーションと右脳型英語学習法」を今年のファイナリストの皆さんに受講いただいた。

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ミス日本酒(Miss SAKE) ファイナリストの女性たち

ミス日本酒(Miss SAKE)は、日本酒と日本文化の魅力を、日本国内外に発信する美意識と知性を身につけたアンバサダーを選出しており、選ばれたアンバサダーは世界各国において、日本酒を切り口に日本の食や文化に関する啓発や観光誘致活動を行っている。今年からは、ミスター酒も新しく始まっている。

私は普段、企業の選抜リーダー研修を行うことが多いが、コンテストの女性ファイナリストは、やはり良い意味で野心たっぷりだった。皆さん、社会人や学生として本業は他にありながらも、ミス日本酒のグランプリを目指し修行をしている。終了後のアンケートを読ませていただいたのだが、私のセッションの中での「ビジュアライゼーション」というパートに感銘を受けた人が多いようだった。脳科学者の研究によると、成功している人は、ビジュアライゼーションという方法を使って常に自分を高みに導いているという。ビジュアライゼーションとは、脳をだまして、「すでにその状態が起こっているかのような感覚を呼び起こすことを指す。自分が実現したいと思っているビジョンや目標のために頑張る、のではなく、すでにそれを達成・実現している状態を思い描くことで、目標に最短距離で近づくものだ。グランプリを取った自分はどんな景色が見えるのか?何を感じているのか?を具体的に想像して、そこに快感を得る。グランプリを取ったその快感を得るため、毎日の苦しい努力を続けられるという仕組みだ。

これは、特にスポーツ選手や、今回のコンテストファイナリストなど、どちらかというと、組織というより、個人としての強さが求められる人には分かりやすいと思われるかもしれない。ただ、これは実は、組織で働くビジネスパーソンにも当てはまるのだ。私のコースに出ていただいた方がよくアンケートに書かれる内容として、下記のようなものが多い。

“会社に入って忙しい毎日を送っていると、自分がなぜこの会社に入ったのか、この会社の技術や強みを使って世の中にどう貢献したいと思っていたのか、ということを考えなくなる。ただ、今回のセッションを受講して、そのような初心を改めて思い出し、力が湧いてきた。”

もちろん、これはビジュアライゼーションとは少し違う。ただ、この消えかけていたかもしれない情熱に火をつけ、それを実現するときのツールとしてビジュアライゼーションをはじめ、私がセッションでお伝えしたことを活かしていただければ、講師としてこれ以上嬉しいことはない。

 

2019年グランプリの春田さんと一緒に

最後になるが、このようなユニークな機会をいただいた、ミス日本酒代表理事の愛葉宣明氏、そして、オンラインでの英語力アセスメントCASECを展開している株式会社教育測定研究所の加藤遼平氏に感謝したい。

 

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