布留川 勝の人材育成の現場日記

Googleな男(バークレーより)

2012/06/29

イノベーション

エッセイ

ビジネススクール

Google3

楽しみにしていたGoogle本社も訪問してきた。

人類が使うすべての情報を集め整理する」という壮大な目的を持って設立されたこの会社は一体どんな会社なのか?非常に興味があった。
社内を歩き回ると企業なのか大学のキャンパスなのか迷ってしまうほど会社らしさはない。

この会社に入社するのは今や至難の技のようだ。
米国内のトップスクール卒(UCバークレー、スタンフォード、MIT、ハーバード、カーネギーメロンなど)から山のような志願者がくる。
今回私たちを待ってくれていたのは、米国人のK氏。グーグルアナリティクスの開発ディビジョンの中心メンバーである。
技術的な話は割愛するが、彼との話で印象に残ったのは、次の二点である。

1 . Google社は、「仕事時間の20%を個人的に興味のあるプロジェクトに使っていい」という20%ルールが有名だが、それはちょっと誤解がある。
実際は100%の仕事をして、プラス自分の仕事以外でやりたいことを20%をやるというのが 本当だ。
興味があればどんどん他の部署に首を突っ込む。突っ込まれた方も隠し事はしない。

2 . 彼にとってGoogleにいて最高のことは最高の人材と仕事ができること。給料は特に高いわけではない。

Google靴

兎に角、優秀な人だらけだということだ。彼はまだ30歳前後だが入社して六年間はその中で揉まれてきた。
これは彼の財産だ。この逆であったらその負債は30代で返さなければならない。

帰りの車で、給料が高くないというのは意外だったので、アイザック氏に聞いた。
それは、例えばFacebookに比べてということだ、という解説が入った。
UCバークレーのMBAの初任給が、1600万円であることを考えると、彼の推定年収は日本の上場企業の社長クラスである。
これは一体どういうことなのか?どちらのペイシステムが正しいのか。
資本主義的にどちらの企業の利益率が高いかで判断するとどうだろう?
企業には給与以外の側面がある。判断は皆さんにお任せする。

上の写真はK氏の履いている靴だ。許可をもらい撮らせてもらった。
グーグルなどの優良企業の幹部で、髪形がポニーテールだったり、このような奇抜な靴や格好の人は相当仕事ができるというのが通説だ。彼も例外ではないだろう。

彼と話しているとちょうどエリック E. シュミット会長が私の横を通り過ぎた。

Google all

下の写真はグーグルアースの最新版のようだ。参加者全員が興奮状態だった。

Google map

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