布留川 勝の人材育成の現場日記

多国籍チームビルディングは、”たこ焼き”でうまくいく!

2015/07/19

グローバル人材育成

多国籍セッション

本日は、6月29日(月)に、弊社のエグゼクティブディレクターである福田聡子が
ある企業のチームビルディングセッションを担当する機会をいただいたので、
その様子をご報告したい。

この企業では、日本国内・海外から選抜された14名の若手リーダー達が
約4カ月間で、リーダーシップの様々な要素を学ぶためのプログラムを実施されている。

プログラムは、全て英語で実施。
メンバーの出身国も日本・中国・タイ・メキシコと様々だ。

そして今回は、研修のキックオフとなる初日の午後に、
チームビルディングを目的としたCooking Sessionを実施した。

セッションでは、14名の参加者が4チームに分かれて90分間で3品の指定された料理をしながらチームに必要な要素を考えていく。

セッションをサポートした弊社のアテンド者からの報告では、会場に入ってきた時には、
プログラム初日の午後ということもあり、参加者もかなり緊張している様子だったが、
セッションが始まると、「料理」という共通の話題ですぐに盛り上がったとのことだった。

例えば、調理開始前の15分間は、チームのミーティング時間だったが、
15分経つ前には、参加者自ら手を洗い始め、必要な食材を取りに走っていたそうで、
参加者の顔からは不安ではなく、ワクワクするような顔に変わっていたのが
近くにいてもはっきりと分かったそうだ。

また、今回の料理の1つでもある「たこ焼き」では、出来上がりのイメージや、たこ焼き器の使い方、味付けについてなど、英語でコミュニケーションをとるのに苦戦したようだが、外国籍の参加者がたこ焼きを上手にひっくり返した時には、他のチームからも歓声が上がったそうだ。

料理は小学校の家庭科以来という人や、普段はキッチンに立つ事すらないという人も多くいたそうだが、料理の経験に関わらず、楽しめるのもこのセッションの醍醐味ではないだろうか。

研修最後は、料理に取り組んだ90分間の自分のチームについての振り返り

上手くいった点、改善すべき点は何か、今後チームとして具体的に必要な行動とは?
について以下のような色々な意見が出たようなので、いくつか紹介したい。

1) 料理別に作業を分けたのは良かったが、自分の作業に没頭するあまり、
進捗確認をしなかった。

2) 作ったシロップを、水と勘違いされて捨てられた。コミュニケーション不足
作業は2倍になった。

3) 英語力不足を痛感。明確に理解し合うためには、語彙力も表現力も
より高める必要がある。

この研修には、英語力が一定以上ある参加者が参加しているとのことだったので、
3)には少し驚いたが、講師側からあえて必要以上に細かな指示はしないことで
このようなコメントが参加者自身の言葉で出てきたのではないかと思う。

帰りは、全員で片づけをして会場を後にしたそうだが、皆さんほんの数時間の料理でグッと距離が近くなったようで、姿が見えなくなるまで笑い声が聞こえていたそうだ。

プログラムはまだ始まったばかりだが、
今から4カ月後の成長した姿を聞くのが楽しみである。

長期に渡る研修のキックオフでは、運営側が懇親会を実施することが多いが、
特に今回のような多国籍の社員が多いセッションなどでは、「料理」という
共通の話題でチームビルディングを実施してみることもお勧めしたい。

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