布留川 勝の人材育成の現場日記

「グローバル人材としての自己&他者理解の基本」 =異文化理解 X DiSC 

2007/03/22

グローバル人材育成

24b1fd98.jpg先週の木曜日に国際後継者フォーラムさんの会員向けにDiSCセミナーの講師を担当させていただいた。

人間にはそれぞれの行動傾向があり、その動機や欲求が異なり、“DiSC”はこの人間 の行動傾向を「D、i、S、C」の4つのパターンに分類したものである。「D」は主導型、「i」は感 化型、「S」は安定型、「C」は慎重型を意味する。以下がそれぞれの傾向である。

D(主導傾向)
1. “自己の価値”を高く評価している
2. 単刀直入な方法で動機づけられる
3. 基本的恐れ-利用されること
4. 仕事中心、成果重視
5. 他人の考えや感情に対してうとい

i (感化傾向)
1. 楽観的
2. 周囲からの承認で動機づけられる
3. 基本的恐れ-周囲から拒絶されること
4. 社交中心
5. まとまりがない

S(安定傾向)
1. 正確-緻密、質を重視する
2. 適切な方法によって動機づけられる-自制心がある
3. 基本的恐れ-自分のやり方に対する批判
4. 直観的
5. 自分にも人にも過度に批判的で、要求が強い

C(慎重傾向)
1. 実際的-チームプレーヤー
2. 慣例によって動機づけられる
3. 基本的恐れ-安定を失うこと
4. 具体性重視
5. 現状を維持し、波風立てない生き方

私はDが一番強い。従って、私の注意すべき行動の傾向は、『他人の考えや感情に対してうとい』ということであるが、これはあたっている。仕事中心、成果重視であることは、会社経営には向いている面もあるのだが、あまりコンセンサスを忍耐強く取るのは苦手である。ただ、ここ数年は年の功(?)もあり、Dの過剰使用をやめ、セルフコントロールに勤めているため30代の頃のような大失敗は減ってきた。

多くのグローバル企業がこのツールを使っているのは、国籍や文化が違っても、人の行動傾向は4つに分類できることにある。中国人でもフランス人でも日本人でも、Cの人はC的な行動をとるのである。従って、Cの人の行動傾向を尊重したコミュニケーションのとり方をすれば国籍や価値観が違っても効果的なコミュニケーションが取れるのである。

当社でも異文化コミュニケーションのコースがあるが、多国籍の上司、同僚、部下を持つ際は、やはり相手の文化への理解と尊重、そして違い=違いであり、優劣ととらないのは基本である。
従って、グローバル人材の基本スキルを以下の公式にしてみた。

「グローバル人材としての自己&他者理解の基本」=異文化理解 X DiSC  

写真はワークショップの模様。

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