「第54回グローバル人材育成研究会のご報告」

「どう活用する?海外ビジネススクール」
布留川 勝 グローバル・エデュケーション代表取締役
布留川 勝(ふるかわまさる)
「カリフォルニア大学バークレー校
ハーススクールオブビジネスでの事例紹介」

Mr. Andrew Isaacs カリフォルニア大学バークレー校ハース・スクールオブビジネス
MOTプログラムエグゼクティブディレクター
Mr. Andrew Isaacs (アンドリュー・アイザック)
「第54回グローバル人材育成研究会」開催要項
日時
2010年8月2日(月)14:00〜18:00
会場
日本リージャス 青山プラースカナダ

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SUMMARY 〜概要〜

「第54回グローバル人材育成研究会」のご報告

2010年8月2日(月) 14:00〜18:00

第1部『どう活用する?海外ビジネススクール』(グローバル・エデュケーション代表 布留川勝)、第2部『カリフォルニア大学バークレー校 ハーススクールオブビジネスでの事例紹介 ~技術&ビジネスを結びつけイノベーションを促進するトップ校の事例~ 』(カリフォルニア大学バークレー校、ハース・スクールオブビジネス 准教授MOTプログラムエグゼクティブディレクター兼エネルギー&環境イノベーションセンター共同エグゼクティブディレクター  アンドリュー・アイザック氏)をテーマにお送りしました。今回も大勢の皆様にご参加頂きましたことに御礼申し上げます。

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FORUM REPORT 〜研究会の様子〜

第1部
どう活用する?海外ビジネススクール
布留川 勝 グローバル・エデュケーション代表

日本のトップグローバルリーダー育成における壁とは?

日本のトップグローバルリーダー育成における壁とは?
・グローバルリーダー育成の課題
Q. 多国籍企業のアジア統括マネージャー輩出のトップ国は?
A.
1位 シンガポール
2位 香港
3位 韓国 etc.
今後に中国も多くのトップ企業を輩出する可能性高く、5年以内に順位が入れ替わるだろう。一方で、日本はなかなかグローバル・ トップリーダーを輩出できないのは何故だろうか・・・?

・日本のトップリーダー輩出を妨げているグラスシーリングサイクルとは?
* 現状認識・危機感の欠如
* 骨格のない育成計画・語学力偏重
* グローバル人材の定義を先送り
⇒結果日本企業はグローバルリーダー育成を妨げている

海外ビジネススクールの有効な活用方法

海外ビジネススクールの有効な活用方法
・幹部育成:最近顕在化する問題点
社内ビジネススクールがグローバルで活躍できる幹部の育成に繋がらない現状が挙げられる。
【経営陣が求める幹部像  ≠  ビジネススクールの研修成果】

・海外研修の種類と特性:全体像
スクール型⇒ ①エグゼクティブエデュケーション ②エグゼクティブMBA ③MBA ④ミニMBA

・ビジネススクール活用の成功例と失敗例
【A社(失敗例)】
幹部の早期MBA派遣するも、取得後のキャリアパスが準備できておらず、モチベーションが低下後、転職し、優秀な人材の流出
【B社(成功例)】
選抜メンバー向けのエグゼクティブエデュケーション派遣後、グローバル幹部育成の戦略を鮮明に打ち出し、幹部のグローバル化が組織に波及

なぜエグゼクティブエデュケーションの導入なのか?

なぜエグゼクティブエデュケーションの導入なのか?
・なぜエグゼクティブエデュケーションを導入するのか?
①管理職のグローバル化・・・ロイヤリティが高い管理職をグローバルリーダー化⇒若手への影響力強化
②組織のアラインメント・・・企業理念・戦略などグローバルレベルで統一させる
③インセンティブ・・・
【採用】外部からの優秀なリーダー層の確保
【リテンション】内部のハイパフォーマーの保持

・そこで立ち憚る日本人参加者の3つの壁
1. 成功願望の脆弱さ  IQ>PQ+CQ / Non-Visionary
2. アサーティブネス
3. 英語力×思考力×コミュニケーション力

・海外ビジネススクール派遣を成功させるには?
1. グローバル人材の定義の確立と「質と量」の確保への強い決意
2. 中長期の視点で、どの階層に投資するのか。ROIを重視
3. 『点⇒面展開』で組織全体に強い波及効果を生み出す
4. 「海外研修」、「国内研修」という分け方をやめてみる
5.学習ニーズとビジネススクール&コースの特性のマッチング
6.やる気を最大にする事前研修で海外研修効果は大きく左右
7.社内コンセンサス、送り出す部署の協力を取り付ける
8.経営陣、部門長、研修会社を巻き込む
9.自身のダイバーシティ&リスクマネジメント力を高める

第2部
カリフォルニア大学バークレー校ハーススクールオブビジネスでの事例紹介
Andrew Isaacs氏(アンドリュー・アイザック)

カリフォルニア大学バークレー校ハーススクールオブビジネスでの事例紹介
8つのグローバルトレンドが企業の生き残りをかける

■ビジネスにおける8つのグローバルトレンドとは?
以前は製品やサービスの品質で競合していたが、8つのトレンドがこれからの企業におけるビジネスモデルの競争の勝負を分かつ基準となるだろう。

1. Climate change - 記録的な高温、過去30年間上昇し続けている平均気温の問題。
消費者及び企業は温暖化問題に認識しており、問題を放置するか自分達の問題と して解決していくか、2通りの考え方があるが、歴史は正しい判断をした者に対してのみ報いる傾向にあるのだ。 企業はどのような方向性を打ち出すか、明確にする必要がある。それが顧客にとって最も誠実な企業と言える。

2. Winner-take-all competition across - 情報技術の発達により、第1位になった企業のみが、他企業を支配するトレンド。
元々Yahooマーケットシェア60%/Googleマーケットシェア35% だったが、YahooがGoogleの検索エンジンを使用することを発表してからはGoogleのマーケットシェアは95%に上昇。Googleは競合他社の追随を許さないトレンドを創出していると言える。

3. Cloud Computing- Service Layer - クラウドコンピューティングによる利益の創出。
Hardware製品の質は関係なく、価格のみが重要でありHardwareの信頼性とは直結しない。

4. Disruptive Business models from China and Korea - 特に日本企業よりも優勢をとっている中国と韓国の破壊的なビジネスモデル。
製品やサービスの質は悪いが、安価で提供をするという、日本企業の戦略とは対極をなしている、破壊的ビジネスモデル。 将来のグローバル人材は上記のような現状を理解し市場で競争していくためには、人材がその変化に対応できなければいけない。
例:Hyundai Motors – 40%成長(2009年~2010年)
Samsung Electronics – 21%成長(2009年~2010年)

5. Business Model Innovation- ビジネスモデルのイノベーションこそが最も強力なイノベーションをもたらす
イノベーションは3つの種類がある例:Intel、 Wal-Mart、Apple
①Product/Service Innovation
②Process Innovation 例:Intel –規律を守りプロセス型のイノベーションを実現
③Business Model Innovation – 例:Apple-業界における競争の在り方さえも永遠に自社の有利な方向へと転換している。

6. Emerging Markets - 新興市場、中国・インド・ロシア・コスタリカ・チリなどの市場が日本企業にとって最も影響力を誇る市場になりつつある。
不況時において、先進国の成長率は落ち込んでいるにも関わらず、新興市場の成長は伸び続け、今まで想像もし得なかったような国が市場へ介入してきている。 例えば、韓国の場合元々先進国への輸出が多かったが、数年前から新興国へ輸出を始めていた。一方で、日本は今こういった新興国が市場へ 介入してきた現状に気付き始めている。

7. China as a Global-Scale Customer/Partner/Competitor -競合他国としてではない中国の見方。
*26社の中国企業がFortune誌選出のグローバル企業ランキングに入っている。Fortune500に選出された産業分野に対しての比率を見てみよう。
先進国の多くが20近くの産業を主流企業が存在しているが、中国は現在は12の産業だが、今から10年以内に20以上の産業を中国の主流企業が占めることは容易に想像できるだろう。 《中国のもう一つのトレンドー都市化》
*中流階級が約3億人いながら、また3億人が都市へ、今度は更に短期間で移動すると言われている。 またその3憶人からの需要も予測され、更に中国経済を潤すだろう。日本企業が様子を見ている間にも、成功失敗を決めるのも、こういった変化を理解し、 受け入れ、自らも変革していく人材のみが、この競争において勝利を収めることの条件なのだ。

8. Winner-take-all competition for talent -人材労働力の重要性・更なる人材獲得の競争化。全てにおいて最も優秀な人材を集めることが、グローバル競争を勝ち抜く鍵である。
米国外出身者は全米で20%を占めるが、シリコンバレーでは16%、SE職のみに絞ると55%にまで昇る。自国では優れた技術者がCaliforniaに移り住み、 グローバルな人材構成になっている。シリコンバレーのビジネスモデルの核心の原動力になっているのも彼らなのだ。 インドとコネクションがあることは、成功する技術者として当然のことでもあり、今後ますますインドや他国の優れた技術者がビジネスの核心となることは必至だろう。

変化し続けるビジネスモデルにおいて、どのようにして優れた人材を確保していくかが勝訴を分けるだろう。

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VOICE 〜参加者から寄せられた感想〜

【布留川(当社代表)
どう活用する?海外ビジネススクール】

  • 是非具体的なプログラム内容・効果について知りたいと思った。(電気)
  • 大変分かり易く、為になった。海外のビジネススクール留学のブームとその終わり、それを越えて真の明確な目標を持った研修の実践プランなど、良い事例を聞くことが出来た。(教育)
  • 大変多くの示唆に富んだ内容だった。今後の社内のビジネススクールの在り方を考える材料になった。
  • これまでの研修との違いを分かり易く説明して頂き、理解を深めることができた。(化学)
  • 情報が整理されていて、分かり易い内容だった。また、グラスシーリングの問題に共感した。(教育)

【Mr. Andrew Isaacs(アンドリュー アイザック)
カリフォルニア大学バークレー校ハーススクールオブビジネスでの事例紹介】

  • 知らなかったことも含め世界の変化について学ぶことができた。グローバルビジネスで戦える人材を育成する要素について知りたいと思った。(電気)
  • 7つのトレンドを理解し、その上でクリエイティブな新しい戦略を作れる人材をどう育てていくか、私たちの会社もその一助になるべく、提案力をつけていきたいと思った。(教育)
  • 技術関連ビジネスについての深い知見はとても興味深く聞くことができた。人材育成についてもヒントになった。(製薬)
  • 非常に明快な内容で、勉強になりました。また、分かり易い英語で話してくださり、お人柄にも感銘を受けた。(教育)
  • ビジネススクールらしさを体感できた。(化学)

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担当
グローバル・エデュケーション 近藤

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